○レッド・ツェッペリン『Stairway to Heaven』
ロック音楽は呪われていて、悪魔からのメッセージが逆方向に刷り込まれている!?
ロック音楽を聴く若者はサブリミナルに悪魔の声を聞き、呪い殺される!?
1980年代前半、そんな噂が世界に広がりつつあったが、アメリカでは、レコード店の焼き討ち事件が発生しただけでなく、
下院やカリフォルニア州議会でも取り上げられ、真剣にその対応策が議論された。
批判の矢面に立たされたのが『Stairway to Heaven(天国への階段)』を代表曲とするレッド・ツェッペリンである。
だが、レッド・ツェッペリンは、録音時にバックマスキングは利用していなかったのが真相である。
にもかかわらず、『Stairway to Heaven』を逆再生しはじめてすぐ(曲の最後部)にも、実に驚くべきメッセージが現れた。
And she's buying a stairway to heaven.
(そして彼女は天国への階段を買う。).
という歌詞の裏で、まるでリスナーに呼び掛けるように、 【Play backward. Hear words sung.】
(逆再生するんだ。歌詞に耳を傾けろ。)
If there's a bustle in your hedgerow, don't be alarmed now,
(もし君の家の生垣がざわめいても驚いてはいけない) It's just a spring clean for May queen.
(それは五月祭の女王を迎えるための春の大掃除なのだから) Yes, there are two paths you can go by, but in the long run N' there's still time to change the road you're on.
(そう、君が行く道は二つあるけど、結局、今君がいる道を変える時はまだあるのさ)
この部分を逆再生すると下記のように聞こえるのだ。
【Oh here's to my sweet Satan!
(おお、私の愛しい悪魔に乾杯!) The one whose little path would make me sad, whose power is Satan.
(その存在の小道は私を落胆させる――その力は悪魔) He will give those with him 666.
(彼は人々に666をもたらす) There was a little tool shed where he made us suffer, sad Satan.】
(小さな道具小屋があって、そこで彼は我々を苦しめた、哀れな悪魔)