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リバース・スピーチ実例集

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日本語リバース・スピーチ部
ケイネット・ジャパン
(水守 啓 事務所)
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読者限定 リバース・スピーチの実例
○ジョージ・W・ブッシュ大統領
 2001年9月11日、アメリカで4機の民間航空機がモハメド・アタを中心とする アラブ系のグループによってほぼ同時にハイジャックされ、 2機が立て続けにニューヨークの世界貿易センタービルに突入、 1機はワシントンDC郊外の国防(ペンタ)総省(ゴン)に激突、 もう一機はペンシルベニア州シャンクスヴィルに墜落した。 アメリカ同時多発テロあるいは9.11テロとして知られるこの事件は、 3000人近くの犠牲者を出す大惨事となった。 捜査の結果、アメリカ政府は、このテロ攻撃がサウジアラビア人の オサマ・ビン・ラディンをリーダーとするテロ組織 「アルカイダ 」によって計画・実行されたと断定し (アルカイダはこれを否定も肯定もしていない)、 「団結して立ち上がろう(United We Stand)」をスローガンに テロと戦う姿勢を鮮明にした。
この事件以来、オーツ氏はブッシュ前大統領をはじめ、当時の政府要人の発言に注目し、 興味深いリバース・スピーチを発見している。
例えば、世界を震撼させた2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの翌月、 ジョージ・W・ブッシュ大統領は「アメリカ合衆国に対して戦争行為が示された後」と 自身のスピーチにおいて語ったが、その個所を逆再生してみると、
父さん、世界を統治する(Rule the planet, Dad.)
(mp3)
というリバース・スピーチが現れていた。

また、「この組織とその指導者のオサマ・ビン・ラディンと呼ばれる人物は、 エジプト・イスラム・ジハード団を含め、様々な国で他の多くの組織と関係している」 という発言もあったが、この発言内の「呼ばれる人物」という個所の裏では、 【Now need the musclemen / Mussulman
(mp3)
というリバース・スピーチが含まれていた。 最後の単語は、発音上、musclemen(筋肉隆々たる男たち、ボディーガード) 又はMussulman(ムスリム)が当てはまり、内容としては、 「今や強力な部隊を必要とする」又は「今やイスラム教徒を必要とする」となる。 両者ともに表における文脈上、意味を為すリバース・スピーチである。 後者であれば、ビン・ラディンを追い詰めるためにも多くのイスラム教徒の協力と理解を 必要としているという意味となろう。
そして、ブッシュ大統領は、 「アメリカ人を守るためにテロリズムに対して防御策を講じる。 今日、州政府と地方政府はもちろん、数十の連邦政府の部門と機関は、 脅かされる国土安全保障に対して責任がある」という発言も行っている。 だが、その裏では、差別語を用いて、
この努力を汚す黒奴たちを逮捕しろ(Arrest niggers who shame this effort)
(mp3)
というリバース・スピーチが現れていた。

ブッシュ大統領はこんな発言もしている。 「テロリストたちは洞窟の奥に潜伏しているかもしれない。 我々の軍事行動はまた彼らを追い出すための継続的で包括的な容赦ない作戦で 打開するよう計画されている。」 これを逆再生してみると、【私は認められている(I am avowed)
(mp3)
という軍事介入への固い決意を示唆するリバース・スピーチが現れていた。 これらは、リバース・スピーチが表で語られた内容を補強している。

アメリカの怒りはアルカイダに対して向けられるだけではなく、協力関係を有し、 大量破壊兵器を隠し持っているとされたイラクにも向けられることとなった。 2002年7月、ブッシュ大統領はテロとの戦いに要する費用に触れたスピーチを行ったが、 その裏では、
イラクをめちゃめちゃにしよう(Mess Iraq)
(mp3)
イラクから始めよう(Begin with Iraq)
(mp3)
というリバース・スピーチが現れていた。

2002年8月、やはり、中東問題に対処するために予算が必要なことを ブッシュ大統領は主張したが、その裏には、
友好的なロンドンと彼らを潰そう(Kill them with the friendly London)
(mp3)
私は力を得た(I got power)
(mp3)
といったリバース・スピーチが現れていた。

また、ブッシュ大統領が「(イラクの)政権交代によって、 世界はもっと安全で平和になると私は固く信じる」と言った際、 その裏には
ユーモアのベールのある戦争が必要だ(Need war with a veil of humor)
(mp3)
というリバース・スピーチも現れていた。

ブッシュ大統領の他のスピーチの中には、
そしてショーは終わりだ(And the shows over.)
(mp3)
私はこの愚かな行為を打ちのめす(I will beat this silly business.) (mp3)というものもあった。
さらに、イラクへの武力行使に乗り気でない上院議員らに対して、ブッシュ大統領は
上院議員、彼らはみんな初年度脱落者だ(Senate, they're all first year losers.)
(mp3)
今すぐ愚か者たちを黙らせろ(Choke the fuckers now.)
といったリバース・スピーチも発していた。
これらのリバース・スピーチから、オーツ氏はブッシュ大統領が イラク攻撃を開始するのは時間の問題であることを悟り、 メルボルンで行われた自らの講演会において、 まもなくアメリカがイラク攻撃に踏み切ることを参加者らに知らせた。
そして、ついにアメリカ軍が2003年3月20日にイラクへ侵攻する2週間前、 ブッシュ大統領は、イラクでは新しい政府が必要であることを口にした。 その時発した言葉に、
10年の残忍な独裁の後、イラクの人々が選ぶべき政府の形態と リーダーシップは…
というものがあったが、その裏では、
我々はバグダッドに留まる(We will sit in Bagdad.)
(mp3)
という予言的なリバース・スピーチが現れていた。 これは、アメリカによるイラク攻撃をさらに確認するものとなった。