表: NESARAに替わる法案
NESARAとは異なるものの、酷似した代替的な法案や法案草稿が存在する。FairTax法とG. Edward Griffin案の両方が実現した場合、NESARAが実現したものと誤解されるかもしれない。 |
税制面での改革
※NESARAとの比較表 |
貨幣政策面での改革
※NESARAとの比較表 |
1) FairTax Act of 2007 (H.R.25 & S.1025) FairTax法案は、ジョージア州選出の上院議員ジョン・リンダー氏(共和党)が1999年7月に議会に提出して以来、数度改訂されてきた法案。所得税、資本利得税、遺産・贈与税を廃止し、23%の国家売上税(実質30%*の消費税に相当)に統一。
非課税対象は、中古品、預貯金(投資・金融商品含む)、教育費、輸出品、仲介品など。貧困層に対しては毎月リベートを支給することで対応。近年、FairTax法の採用を求める動きは高まっており、リンダー氏は2005年に『The FairTax Book』を出版し、FairTax法への支持を呼びかけている。
現在までにFairTax法を支持する議員は下院で72人、上院で4人に増えている。 |
a) The Monetary Reform Act (MRA)
通称MRA。FRBを解体し、貨幣の発行は政府(財務省)が行う。NESARAと異なり、他銀行への準備金を100%確保。マネーサプライは固定した年率で増やす。議会は運営と監督の両方の役割を果たす(NESARAにおいては、議会は監視役のみを果たす)。 |
2) Individual Tax Freedom Act of 2001 (H.R.2717)
Fair Taxと類似するもので、W・J・トーザン議員が2001年8月に議会に提出した法案。所得税、資本利得税、遺産・贈与税を廃止し、15%の国家売上税に統一。但し、生活必需品にも一律に課税。低所得者へのリベートは給与に反映し、雇用者側に負担が掛かるシステムを採用。現在まで、支持議員数は10人。 |
b) G. Edward Griffin案
『The Creature from Jekyll Island 』の著者G・エドワード・グリフィン氏による案で、NESARAと類似するが、FRBを解体し、貨幣の発行は政府(財務省)が行う。金本位制を採用。他銀行への準備金を100%確保。ロン・ポール議員も評価。 |
*23%の小売税が実質30%となる理由は、旧式の計算法が採用されているためである。かつては、税込100ドルの商品のうち、23ドルが税金で、77ドルが商品本体価格の場合、税率を23%と考えたのである。今日、世界的に普及している計算方法では、30%の消費税に相当する。 |